永代供養
永代供養とは
身寄りのない人、事情でお墓を守ることができない人向けに寺院・霊園が責任をもって永代にわたって供養と管理をするお墓のことです。「継承者不要」という点が特徴で、身内がいない、またはお墓の継承者がいない方などが入ることのできる共同のお墓です。購入時に一括納金することで、一部を除いてその後の管理料等がかからないとされているようで、費用が比較的安く済むということもあります。また、ほとんどは合祀といわれる他の人の遺骨と一緒にされますので、後で取り出すことは不可能です。
永代供養墓の種類
最も一般的な形態は、地下あるいは半地下に骨壺を安置するための納骨室を造り、上に像・塔・碑などを建立したものです。
形の上では、「納骨堂型」、「納骨塔型」、「納骨陵型」、また、納骨室が仏壇あるいはロッカー形式になっている「納骨廟型」などがあります。
合葬式のほかにも、独立した石塔を建てる「個別墓」や、石碑を一つの区画に並べた「集合墓」といった形式もあります。
納骨の方法と費用
永代供養墓における納骨の方法は大きく分けて、3つあります。
- 遺骨を骨壷から出して、他の方の遺骨と一緒にまとめて土に還す(合祀)
- 一定期間(3回忌~50回忌など寺院によって異なる)は納骨壇または骨壷のままお骨を安置し、その後合祀する
- 分骨し、合祀するものと一定期間または永代にわたり供養するものに分ける
永代供養墓の料金は、運営母体によって違います。
しかし永代供養料(永代にわたり供養してもらうための費用)、刻字料(墓誌に納骨者名を彫る費用)、納骨法要のお布施の3つがかかることが多く、総額で30~50万円が相場だと言われています。しかしあくまで目安ですので、契約する前にしっかりと確認をするようにしましょう。
メリットとデメリット
メリット
- 永代に渡り供養と管理をしてくれるため、親族がお墓を管理する必要がない
- 一般墓を建立するよりも、墓石代などがかからないため費用を安く抑えることができる
- 一式料金を払ってしまえば、その後、管理費やお布施、寄付金などが一切かからない
- 永代供養墓は、寺院にある場合が多いため、交通の便のよい立地であることが多い
- 屋内式の場合などは、雨風や寒暖がしのげ、掃除などの手間も省ける
デメリット
- 年間管理費がかかる場合がある
- 納骨堂の種類により、お水をかけたり、線香を焚くことができない
- 合祀墓の場合は、一度遺骨を納めると他の人の遺骨と一緒になるため後から取り出すことができない
- 個別の永代供養墓でも、13回忌や33回忌の後に合祀される場合がある
永代供養墓の需要は、年々増えています。
後継者がいないと入ることができない一般墓地と違い、跡継ぎがいなくても購入でき、しかも比較的安価である点などが人気を博しています。
また、墓を建てなくてもよいと捉える一般の方々の宗教観の変化も、こういった埋葬方法を後押しする要因にもなっているようです。
石匠苑では永代供養墓のご案内をしております。
少しでも気になる事がございましたらお気軽にご相談下さい。